サボテン:この丈夫で美しい植物について知ろう!

水や栄養があまり得られず、捕食者や極端な気候の元で暮らすサボテンは、生きるために適応してこなければなりませんでした。これには非常に感心させられます。
サボテン:この丈夫で美しい植物について知ろう!

最後の更新: 21 3月, 2021

サボテンは可愛くないという意見を聞いたことがあるでしょう。攻撃的な見た目をしていると言う人までいます。ですが、これは全くの間違いです。今回の記事では、この植物の美しさを新しい視点からご紹介したいと思います。

サボテンは南北アメリカ大陸の砂漠が原産です。多肉植物の中でも最大の種となっています。鋭いとげが、草食動物から身を守る防御機能として働きます。

サボテンの仲間には1万以上の種類があり、さまざまな形をしています。賢く選べば、ご自宅に素敵なコレクションを作ることができますよ。

防御システム

サボテン 植物

ほとんどの種において、葉はほとんど完全に見えないくらいに縮んでいますが、捕食者から身を守るためのとげを持っています。

サボテンはさまざまな形のすべすべした胴体を持つのが特徴です。種にもよりますが、サボテンには通常垂直のうねがあり、水分を溜めるために広がったり縮んだりします。

サボテンの防御システムは、切断された際に有毒物質を放出します。この物質は攻撃者から生き残るための戦略なのです。

さまざまな利用法

サボテン

お庭に植えるだけでなく、サボテンは食料としても活用できます。多くの場合、オプンティアなどの特定の種の果実が使われます。また、その他の種のタネを炒めたりして楽しまれることもあります。

サボテンはとても乾燥した地域では家畜の食料源になることもあります。また、動物の休憩場所にもなります。さらに、ペヨーテ のように治療的または幻覚的性質が利用されるサボテンもあります。

これらに加え、暴風雨にさらされるような地域では、土を固め、浸食を防ぐのにも役立っているのです。

サボテンのさまざまな形

サボテンにはあらゆる形状のものがあり、その幹や大きさもさまざまです。サボテンの幹は、その種を分類するのに使うことができます。

また、サボテンのとげやアレオーレの形も分類に使えます。サボテンのこの小突起は実は小さな器官になっていて、後に葉、新芽、毛、とげなどになります。次に、サボテンの主な形について見ていきましょう。

柱サボテン

柱サボテン 植物

柱型のサボテンは特に下から上に伸びる垂直のうねを持った細長い形をしています。うねの数や形は種類ごとに異なります。

この仲間で人気なのがセレウスサボテンで、その名はキャンドルのような見た目から名づけられました。ですが、中には滑らかでもとげがたくさんある見た目のものもあります。あるいは、かぼそいとげがついていてそれが時間とともにキャンドルホルダーのように成長するというものもあります。

丸サボテン

丸サボテン 植物

球状のタイプは、丸く、その直径にはさまざまなものがあります。さらに、表面がすべすべのものもあれば、うねっていたりぶつぶつで覆われたものもあります。全体がとげで覆われており、頭頂部に花が咲きます。一方小さめのものには全体に花が咲くものもあります。

ペヨーテ、日の出丸、有名なキンシャチなどの種は、丸サボテンの代表です。とげが刺さるととても痛いので、植える場所には注意しましょう。

扁平サボテン

扁平サボテン 植物

この仲間はウチワサボテンやオプンティアなどが有名です。平たい楕円形をしています。

アフリカやアメリカ大陸の乾燥した地域では、干ばつの間に移動する群れにとってはこの水やタンパク質、炭水化物を含むサボテンが唯一の食料源になっています。

枝状サボテン

枝状サボテン

この仲間は、特に上部が枝のように育ちます。小さな柱サボテンが集まってできたように見えますが、全てが同じ根に繋がっています。

ブラウニンギアとベンケイチュウが、世界最大の種となっています。その高さは5メートルから20メートルにまでなります。成長速度が非常に遅く、10年で30センチほどしか伸びないのです。

 

それに加え、よく知られているようにサボテンは世話をあまり必要としないので、インテリアや庭にぴったりなのです。