あなたはどっち派?イタリア式VSフランス式の庭

庭には、家と全く同じように、他とは一線を画すようなさまざまな雰囲気やスタイルがあります。まだ一番しっくりくるものが見つかっていないという方は、ぜひ今回の記事を読んでみてください。
あなたはどっち派?イタリア式VSフランス式の庭

最後の更新: 31 3月, 2021

イタリア式とフランス式の庭のどちらかを選ぶときには、決める前に3つのことを考慮に入れてみてください。それは、ロケーション、メンテナンスにどれくらいの時間がかかるか、そして予算です。

これらの要素がどんな植物を植えるか、世話はどうするか、そして最終的なデザインを決定するのです。ですので、プロジェクトに取り掛かる前に、紙と鉛筆を用意してアイディアや必要なことを書き出していきましょう。

そして、ご自身の土地、その寸法、形、気候、土のタイプなどを分析します。これらすべての要素がご自宅にベストなタイプの庭を選ぶのに役立ちます。

ここまで来たら、プロセスのより創造的な段階に入ります。そうなったらご自身のイマジネーションを大いに羽ばたかせましょう。

2つの異なるスタイルの庭

庭の小道 イタリア式VSフランス式の庭

それでは、イタリア式とフランス式の庭、それぞれの特徴や植物のタイプについて詳しく見ていきましょう。この記事を読み終わったら、どちらが好みかがきっとわかると思います。

イタリア式VSフランス式の庭

エレガントなイタリア式の庭

イタリア式 お庭
  • 形、香り、そして色には地中海の雰囲気が漂います。
  • 全ての要素に秩序と形式があります。
  • 特定の植物を球やピラミッドなど幾何学的な形に剪定するのが特徴的です。
  • 装飾要素にも大きな存在感があります。例えば、ガーランドや植木鉢のひだ飾りなどです。
  • 植木鉢についてはテラコッタが使われるのが一般的です。褪せたピンク色が使われることが多いでしょう。
  • 木製や金属製のパーゴラや格子のアーチなど、据え置きの構造もイタリア式の庭ではよく見られます。

イタリア式の庭でよく使われる植物

イタリア式 お庭

イタリア式の庭では、ツゲの木が多年生の茂みとして人気です。通常は球状に剪定されます。また、オレンジやレモンの木などの小さな果物の木が植えられることも多く、これらは色や香りを庭に加えてくれます。月桂樹や桜も典型的な選択肢です。

花に関しては、藤、ブーゲンビリア、ジャスミンなどが妥当です。オレガノやバジルなどのハーブを加えるのもとても素敵です。

壁や格子などにぶどうの蔓を這わせるのも、イタリア式の庭の特徴の一つです。これは庭の美しい装飾となってくれます。ぜひこれらも加えてみてください。

左右対称なフランス式の庭

完璧なフランス式庭園 イタリア式VSフランス式の庭
  • フランスの庭のレイアウトは、地図製作法からインスピレーションを得ています。つまり、左右対称で幾何学的で、等距離になっています。庭全体が中央のポイントから始まっています。
  • 全てが同じ高さにあります。すべてがフラットで、はみ出す場合にはとてもさりげないものだけです。
  • まっすぐな砂利道が敷かれ、その脇には左右対称の花壇がそれに沿うように植えられます。
  • 装飾的要素としては、像や大きな植木鉢など、クラシックな装飾スタイルが使われます。
  • 大理石やブロンズなどが典型的な素材となっています。
  • 十分なスペースがある場合には、フランス式の庭には広い芝生があることもあります。
  • 完璧な形を維持するために、植物の境界線はコンスタントな剪定を必要とします。
  • フランス式の庭は完璧な形状とバランスを誇示するものなので、維持費はかさみます。

フランス式の庭によく使われる植物

色鮮やかな花 イタリア式VSフランス式の庭

花壇には色をたくさん使って明るいものにします。ですので、多年生のものや元気な植物を使うのがいいでしょう。どの花を使うかについては、気候条件が大きく影響します。

典型的な例は、コウオウソウ、キンギョソウ、インドジャボク、ネメシア、さまざまな色の交配したバラなどです。こういったものを背の低い茂みと並べて植えましょう。

また、あまり特徴的とは言えませんが、サントリーナ、ラベンダー、マサキなどを植えてもいいでしょう。これらの花を使う場合は、花壇に必ず植えるようにしましょう。

庭の外周には、ヨーロッパモミやヒマラヤスギなどの大きな針葉樹を植えます。また、オークなどの秋になると色を変える木もいいですよ。ツクバネウツギやエスカロニアなどの低木を隣に植えましょう。