モダニズム建築:タッセル邸のインテリアデザイン

29 7月, 2020
タッセル邸はヨーロッパのモダニズム建築の宝の1つです。建設された瞬間から現在まで、インテリアデザイナーたちのインスピレーションの源泉となっています。
 

モダニズム建築の全歴史の中で、特に注目に値する影響を与えた建物がタッセル邸です。魅力的なインテリアデザイン計画により、歴史的な基点として、建設以来多くのアーティストにとってインスピレーションの源となっています。

19世紀の終わりから20世紀初めにかけての建築家やインテリアデザインは、多くの人に深く掘り下げて学ばれています。それは、その時代の作品の持つ創造的で革新的な美しさのためで、この時代は、過去の伝統的な形式から完全に脱却したと言えます。

タッセル邸はその一例にすぎませんが、建築史上最も有名で有用な建築物の1つです。 21世紀に至るまで、多くのインテリアデザイナーにとって、タッセル邸はインスピレーションの源となっています。家具、構造、内部のレイアウトはすべて革新的であり、現在の家にも適用できます。

タッセル邸の歴史

世界遺産であるタッセル邸のインテリアデザイン 歴史を学ぶ

タッセル邸を設計したのは、建築家でありアーティストであるヴィクトール・オルタでした。彼は1892年から1893年の間にブリュッセル(ベルギー)でタッセル邸の建築作業を行いました。この建物には、モダニズム建築で機能するすべての概念と理論が反映されています。ある意味においては、全てのアイディアが形となった産物と言えるでしょう。

オルタは、フランスで建築、芸術、デザインを学びました。彼はまた、様々な芸術界へ興味を持ち、自分自身のプロジェクトを現実のものにするのに役立つ、より多くのをことを学ぶことを目指しました。彼の仕事や彼自身を知っている多くの人は、オルタはオルタという分野、彼自身の分野における専門家だったと語ります。

当時のオルタは、鉄とガラスを自在に使う方法を学び始めていましたが、産業革命によって、建築家たちは自分たちの考えを形にするために自由に使えるあらゆる種類のツールを手に入れることができました。これがアール・ヌーヴォーの始まりです。

 

モダニズム建築は、19世紀のすべての建築的教義からの完全な脱却でした。

タッセル邸の持つ自然な雰囲気

モダニズム建築:タッセル邸のインテリアデザイン 自然な雰囲気

インテリアデザイン計画の主な目的は、有機界の自然の感覚を作る出すことでした。簡単に言えば、自然の世界を深く見ると、この建物の美学は伝統的なものとは全く異なり、生命の本質に近いことがわかります。

その最もユニークな側面の1つは、建物全体の有機的な曲線形状です。生命と自然を反映した有機的な形を作ろうとする目的にこだわったのがその理由とされています。

すべての部屋に共通する特徴の1つが、動的であるという点です。どこを見ても、あらゆる種類の微妙で繊細なものが見られます。一種の構造的な「落ち着きのなさ」があるようです。 オルタはあらゆる形式を使用し、19世紀の建物に一般的に見られたものとはすべての点において異なっていました。

流動性は、タッセル邸の内部空間のもう1つの大きな特徴です。波打つ非対称の形状がたくさんありますが、その目的は、インテリアをデザインすることでした。

また、アール・ヌーヴォーに特徴的な鞭のようにしなる有機的曲線も多く見られます。これはアール・ヌーヴォー特有の美的要素であり、インテリアや絵画のどちらにも、あらゆる場所に現れます。

階段:モダニズムの驚異

モダニズム建築:タッセル邸のインテリアデザイン タッセル邸の階段
 

家の居住不可能な部分は約11,000平方フィートで、中央には、有名な多方向階段があります。この設計により、家の他の部屋にアクセスしやすくなり、他の階に上がることができます。

鉄筋のレールに波線があり、特にコンクリートの形状はありません。天井はガラス張りで、部屋は明るくダイナミックで、何よりも明るく感じられます。

階段は、滝のように床に向かって落ちていきます。階段の最後の段は他の段よりも幅が広く、湾曲した形状です。

この建築の革新と創造性には驚嘆せざるを得ません。

タッセル邸の鉄と可塑性

タッセル邸の内部 モダニズム建築:タッセル邸のインテリアデザイン

鉄は建物の主な建築資材です。 オルタは、長くて細い柱がたくさんある構造のフレームの支え柱として鉄を使用しました。建物の内部を優雅に、そしてそれを容易に保持する構造を作り出すことを目指しました。

すべては、床の湾曲したデザインや壁の塗装方法と完全に一致します。前述した鞭打ち曲線により、完全なる幻惑的空間へと変身します。曲線は装飾のほとんどすべての側面に存在して、弾性と柔軟性と生み出しています。

 
  • H., Kliczkowski: Victor Horta, Loft, 2003.