インテリアデザイナー: ニコール・ホリス

本日紹介するのは才能溢れるアメリカ人インテリアデザイナー、 ニコール・ホリスです。彼女の的確でディテールに凝ったスタイルや常識にとらわれないデザインは広く知られており、多くの賞を受賞しています。
インテリアデザイナー: ニコール・ホリス

最後の更新: 03 4月, 2020

中間色、上質な生地、そしてオーガニック素材を組み合わせると興味深いデザインが生まれます。それはニコール・ホリスが芸術、ファッション、そして建築と繋がる空間を創る基盤でもあります。ホリスは高級ホームインテリアを専門とする自身の名前を冠したデザイン会社、ニコールホリスのクリエイティブディレクターです。

ホリスの主なクライアントは高級ホテルやレストランであり、その大掛かりなプロジェクトの例は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ハワイ、サンフランシスコといった都市で実際に見ることができます。ホリスのインテリアデザインは、ホリスは人間のスピリチュアリティを向上させてくれます

彼女のチームは40人を超えるインテリアデザイナー、建築家、そして家具デザイナーで構成されています。プロジェクトに合わせたチーム作りからプロジェクトの完了まで、ホリスは全体を意識して空間をデザインします。彼女の狙いは最終的にクライアントのライフスタイルを投影させ、向上させるデコレーションを空間や家に施すことです。

折衷主義だけにとどまらない

壁にたくさん額がかかった部屋

ホリスは多くのプロジェクトを進める際、そのセンスを十分に生かした折衷的なスタイルを使用しますが、彼女はそれだけではなく、個々のスタイルをコントロールし、時にはそれらを結びつけてしまいます。実際に彼女のプロジェクトはどれも他にはないユニークなもので、それがまさに彼女独特の個性となっています。

ナパバレーのハワード・ベッケンのもとで働き経験を積んだのちに、ホリスは2003年にサンフランシスコに自身のスタジオを立ち上げました。彼女は自分の思い描くスタイルを貫くことを常に夢見ており、それを実現するまで進み続けたのです。

彼女が真の芸術とみなすインテリアデザインには、細心の注意を払って考え抜かれた個々の要素、バランス、それが醸す全体のスタイルが反映されています。完璧に構成されたモデルニスモ、それが彼女のビジョンです

ニコール・ホリスによる建築とインテリア

インテリアデザイナー: ニコール・ホリス ロッキンチェアーがある部屋

ホリスはインテリアデザインにおいて完璧主義者です。彼女は景色を尊重した、調和のとれた建築様式とともにデザインをします。

ホリスは周辺物と建築様式の改良を主な目的の1つに据えています。彼女は良質なデコレーションがされており、芸術として表現されているシンプルで広く開けた空間をとても好みます。

さらに、彼女がデザインする部屋に使用される家具に無造作に置かれたものはありません。その逆で、デザインにおいて彼女が使用するものは全て何かの目的や意味を持っているのです。

ホリスは要望を理解することに長けており、彼女の創り出す完成品は常に素晴らしく、満足されるものになっています。望み通りの設計をするために、彼女はクライアントと話し合う時間をしっかりと作ります。

ホリスの素材調合

インテリアデザイナー: ニコール・ホリス 色んな形の照明がある部屋

ホリスはデザインに自然そのままの素材を使用するため、職人や芸術家と組んで仕事をします。アクリル、ウール、木、そして金属などが彼女の好む素材です。

彼女は考え抜いたデザインを、職人や芸術家の技で現実のものとして産み出すのです。 リサイクル品や一風変わった家具を使用するときもあります。これら全てはモダン建築の下で適切な場所を見つけます。彼女の技術は北カリフォルニア、ニューヨーク、そしてシカゴに住居を構え、コマーシャルプロジェクトを行うまでになりました。

男性的スタイル

インテリアデザイナー: ニコール・ホリス 光がたくさん入る部屋

早い段階でホリスは、男性クライアントがデザインに何を求めるかがとても明確であることに気づきました。彼女はそれを踏まえ「男性のクライアントには純粋なラインを」という考えを強く持つようになったのです

良質なレザー、職人の手になる木製アイテム、磨き上げられた金属。彼女の創り出す融合はフィーリング、色、手触りそれぞれが主役として輝きを見せる、まるで最先端科学技術でも使っているかのような綿密な作りになっています。

ホリスが得意とするのはエレガントで現代的な家です。中間色の中でも白と黒が断然、彼女のお気に入りです。

白と黒、そしてグレーも彼女のプロジェクトに数多く登場します。ホリスの溢れる才能により、これら2色が彼女の全てのデザインに統一感を出しているのです。

認知度

白の統一感のあるバスルーム
ニコール・ホリスはニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、アーキテクチュラル・ダイジェスト、その他数多くの重要な雑誌で20年以上に渡って功績が取り上げられています。

ホリスはサンフランシスコデザインセンターから2度、カリフォルニアホームアンドデザインマガジン紙から3度、賞を授与されており、ゴールドキーホスピタリティーからもシアトルのパラディアンホテルのプロジェクトに対して賞を授与されています。